【最新ガイド】プレゼンティーイズムって何?——50代女性が“ムリして働く”前に知っておきたいこと

働く人のパフォーマンス(健康経営)

「ちゃんと出社(在宅勤務)しているのに、仕事がはかどらない」「夕方になると集中力が途切れる」「首・肩・腰の重さがつらい」。
もし思い当たるなら、それはプレゼンティーイズムかもしれません。これは欠勤(アブセンティーイズム)ではないのに、体や心の不調で生産性が落ちる状態のこと。日本の公的サイトでも用語として整理・解説され、企業の健康施策でも重視されています。(こころの耳)

本記事では、50代女性のリアルなお悩みに寄り添いながら、日本の一次情報に基づく最新の知見と、今日からできる対策をやさしく解説します。長年の積み重ねで体は変化します。だからこそ、「ムリして頑張る」より“整えて働く”へ。あなたらしいペースを取り戻しましょう。


プレゼンティーイズムとは?——欠勤していないのに“見えない損失”が生まれる

定義と、アブセンティーイズムとの違い

  • プレゼンティーイズム:就業しているが、不調で本来の力が出し切れない状態。
  • アブセンティーイズム:不調による欠勤。
    日本の公的ポータル「こころの耳」や関連施策では、職場のメンタルヘルスと合わせて、生産性に関わる概念として扱われています。(こころの耳)

どれくらい“損”になるの?

公的研究(厚労科研)の報告では、腰痛・首の不調・頭痛などの身体症状がプレゼンティーイズムによる賃金損失に結びつくことが示され、年代別では腰痛と首の不調の損失が大きい傾向が報告されています。数値は職種・地域で変動しますが、働いているのに成果が伸びない損失が個人・組織で積み上がる点が重要です。(厚生労働科学研究成果データベース)

ポイント:
欠勤(アブセン)を減らすだけでは不十分。出勤している人の“調子”を整える視点が、50代以降の働き方では特に重要です。(経済産業省)


50代女性に多い“プレゼン”のサイン——その不調、積み重ねが原因かも

ありがちなサイン

  • 朝は動けるのに昼過ぎからガクッと落ちる
  • 会議で集中が続かない/ミスが増える
  • 首・肩・背中・腰のこわばりが当たり前
  • 睡眠の質が落ちた(途中覚醒・早朝覚醒)
  • 更年期世代特有の揺らぎ(のぼせ、だるさ、気分の上下)

背景にある“からだの変化”

50代は、姿勢を支える筋(抗重力筋)の衰え呼吸の浅さ(胸郭の硬さ)長時間座位が重なりやすい時期。さらに更年期のホルモン変化で自律神経が乱れやすく、痛み・こり・疲労感につながります。企業の健康経営では、女性の健康課題と就労の両立支援を重要テーマとしており、実装事例も蓄積されています。(厚生労働省)


2024–2025年の最新動向——在宅・ハイブリッド時代の“新しいプレゼン”

リモートワークの功罪

在宅・ハイブリッドは移動負担の軽減などのメリットがある一方で、長時間労働化コミュニケーションの希薄化メンタル不調のリスクにつながる恐れが指摘されています。対策として、労務管理・オンオフ設計・相談体制などの整備が求められます。(厚生労働省)

痛み・メンタルの両面ケアが鍵

日本の公的資料は、身体症状(腰痛・首肩こり・頭痛)もメンタル面も、双方がプレゼンティーイズムに影響することを示しています。体と心の両輪での介入が効率的です。(厚生労働科学研究成果データベース)


今日からできる!“整えて働く”ための4ステップ

企業の健康経営と同じく、測定→改善→定着の流れが個人にも有効。まず見える化し、小さな習慣を積み上げましょう。(経済産業省)

Step1:いまの自分を“見える化”する(1週間)

  • 不調ログ:肩・腰の痛み、睡眠、気分、集中力を朝夕10点で記録
  • 活動量ログ:歩数、座位時間、ストレッチ回数
  • 仕事ログ:午後の生産性(自評価)、会議の集中度
    数字で可視化すると、優先課題が見えてきます(例:午後の低下=昼食後の眠気+首肩こり)。
    企業の評価ではWHO-HPQ(日本語版)などプレゼンティーイズム指標が用いられています。個人メモでも「何が下げているか」を把握しましょう。(RIOMH)

Step2:環境を整える(今日から)

  • モニター高さ:目線と同じ〜やや下

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  • 椅子:坐骨で座り、骨盤を立てる/足裏は床へ

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  • 休憩の仕掛け30〜60分ごとに立って1分動く(PCタイマー)
  • 空気・照明:換気・乾燥対策でだるさを軽減
  • オフィス(在宅含む)では、「行動を誘発する設計」(立位導線、ストレッチスポット等)が効果的と整理されています。(経済産業省)
  • 座りっぱなしを定期的にブレイクすることは、公的ガイドでも推奨。+10(プラステン)の発想で“今より10分多く動く”から始めましょう。(厚生労働省)

Step3:からだを“呼吸×抗重力筋”で整える(合計5〜10分/日)

A. 座って腹式呼吸

<おススメ動画>

B. 肩甲骨周りのゆるめ
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C. ヒップヒンジ
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目的は、胸郭の柔らかさ+体幹の安定(抗重力筋)を取り戻し、座位疲労由来のプレゼンティーイズムを下げること。動作量は個人差を踏まえ無理なく調整が原則です。(厚生労働省)

Step4:メンタルの“回復ルーティン”を入れる(1〜3分)

  • 90秒の呼吸1分の視覚リセット(空や遠景を見る)
  • 1分メモ:いまの気分/負担度/終業前に“やめること”を1つ
    在宅勤務のオン・オフ設計相談体制はメンタル不調の予防に有効。短い回復習慣を仕事の合図化して継続しましょう。(厚生労働省)

会社で進めるなら——健康経営の“型”にのせる

測る:プレゼンティーイズム指標の活用

企業向けガイドでは、WHO-HPQ(日本語版)などでプレゼンティーイズムを定量化損失コストやROIを算出→施策へつなげる流れが推奨されています。(経済産業省)

整える:働く環境×働き方の両輪

  • 座位時間の見直し/1時間に1回の立位
  • 会議前の90秒呼吸を全社ルール化
  • フレックス/在宅の運用設計(開始・終了のルーティン推奨)
    行動を誘発するオフィス・在宅の空間/設備/運用が、健康行動→プレゼン低減へつながります。(経済産業省)

支える:メンタルケアとセルフケア教育

  • 産業医・保健師・外部専門家の連携
  • 肩こり・腰痛・睡眠のセルフケア教育(動画・Eラーニング)
  • 管理職研修:「ムリを美徳にしない」評価文化
    在宅勤務の増加に合わせ、メンタルヘルス対策の手引きをベースに社内の仕組みを整えましょう。(厚生労働省)

事例から学ぶ“現実解”——小さく始めて、確実に定着

  • ケースA(在宅中心):在宅デスクを整え、PCタイマーで30〜60分ごとに立位+1分動く→午後の肩こり自己評価が改善、会議の集中度アップ(社内アンケ)
  • ケースB(出社中心)会議前呼吸を全社合図化、フロアごとに立位ストレッチスポット→会議時間短縮、残業時間抑制(運用ログ)
  • ケースC(50代女性チーム)更年期の個別相談×セルフケア勉強会→睡眠の質改善、朝の倦怠感低下、離職率の抑制(人事データ)

上記は実装イメージ。空間設計や更年期支援の方向性は、公的資料の提言・事例集と整合します。(経済産業省)


まとめ——“ムリして働く”から“整えて働く”へ

  • プレゼンティーイズムは、欠勤では見えない“損失”。(経済産業省)
  • 50代女性は、筋力・呼吸機能・自律神経・更年期の揺らぎが重なりやすい。体×心の両輪での対策が必須。(厚生労働省)
  • 解決は測る→整える→支える→定着の流れで、WHO-HPQ(日本語版)オフィスの行動設計座位ブレイク短時間ルーティンが土台。(RIOMH)

不調になってから治すより、不調にならない体をつくる。
今日の5分が、**明日の“私らしい働き方”**を守ります。(厚生労働省)


和ませ屋

三宅 匡彦(みやけ まさひこ)
作業療法士/国家資格キャリアコンサルタント/健康経営アドバイザー/和ませ屋代表

23年間、作業療法士として延べ5万人以上のリハビリに携わる。
現在は香川県高松市を拠点に、「身体 × 心 × キャリア」三位一体のサポートを提供中。

「感じる」「緩める」「整える」ことで体を整え、
カウンセリングで心とキャリアを見つめ直すことで、
「自分らしく生きる人」を応援しています。

主な経歴

  • 介護予防サポーター養成講座 講師
  • 介護予防事業における体操講師
  • 地域施設での体操教室 講師

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👉 Instagram(@nagomaseya2024)

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  • 周辺視の拡張で読み直し・見落としを減らす
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参考

  • 厚生労働省「こころの耳」(用語解説・施策)(こころの耳)
  • 経済産業省『企業の健康経営ガイドブック』(経済産業省)
  • 経済産業省『健康経営オフィスレポート』(行動誘発設計)(経済産業省)
  • WHO-HPQ(日本語版)短縮版(測定票)(RIOMH)
  • 厚生労働省『テレワークにおけるメンタルヘルス対策の手引き』、『テレワークガイドライン』(厚生労働省)
  • 厚労科研報告『プレゼンティーイズムの生産性への影響と賃金損失の推定』(厚生労働科学研究成果データベース)
  • 厚生労働省『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』『アクティブガイド2023(国民向け)』『座りっぱなしをやめて…情報シート』(厚生労働省)
  • 経産省『女性の健康課題 取組事例集』(更年期×就労の実装例)(厚生労働省)

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