はじめに:「好きなこと」だけでは続かない理由
「好きで始めたのに、気づけばしんどい」「家のこと、仕事、お金…全部を考えると、続けるのが怖い」。50代になると体力も気力も変わります。
だからこそ合言葉は“無理なく続けられる”。情熱だけに頼らず、生活・家族・学び・残したいものを土台にして、あなたらしいやり方で続ける方法をお伝えします。
よくあるつまずき
- がんばり過ぎて燃え尽きる:好きが“やらねば”に変わる
- 収入が不安定:お客様の「困りごと」と結びついていない
- 家族との時間が削れる:続けるほど生活がカツカツに
大事なのは「根性」ではなく、設計です。
3つの輪で考える
- Will(やりたい):やっていると元気が出ること。終わったあと「いい時間だった」と思えること。
- Can(できる):人から「助かった」「またお願い」と言われること。あなたの“当たり前”が実は価値。
- Must(求められる):お金を払ってでも解決したい“相手の困りごと”。
この3つが重なる場所が、無理なく続けられるライフワークです。
4つのLで“続けられるか”を点検
- Live(生活):睡眠・お金・時間に無理がない?
- Love(愛情):家族・友人との関係を壊していない?協力してくれる人は?
- Learn(学び):3ヶ月後、何が上達している?(一気にじゃなく少しずつ)
- Leave(残したいもの):5年後、誰の役に立っていたい?
迷ったら、「家計簿をつけるみたいに、小さく見直す」がコツ。
ステップ①:Will(やりたい)を“消耗しない形”で見つける
次の3つだけメモしてみましょう。
- 時間を忘れること(例:人の相談に乗る/体を整える/文章を書く など)
- 終わったあと元気が残ること(やり切った満足感がある)
- 生活を壊さない範囲(睡眠を削らない、家事が回る)
「好き」より**“終わって元気”**かどうかが大切。
ステップ②:Can(できる)を“人の声”で見つける
自分の強みは自分では気づきにくいもの。
- これまで感謝を言われたことは?
- 「あなたに頼みたい」と言われた理由は?
- 10の力で8の成果ではなく、6の力で8の成果が出ることは?
1人にLINEで「私の助かったところ、3つ教えて」と聞く。これが最短の棚卸し。
ステップ③:Must(求められる)を“相手の困りごと”から決める
「私がやりたい」ではなく、「相手が困っている」から出発。
例)
- 仕事の疲れで眠れない/肩こりがつらい
- 親の介護が始まり自分の時間がない
- 会社で役割が増え不安と責任で息が詰まる
あなたのWill/Canが、その困りごとをどう軽くするかを書き出す。
小さく試す(いきなり全部は変えない)
- 副業・1回限りの体験会・30分相談など、小さな単発で試す
- 終わったら2つだけ数値化:
- 相手の満足(10点満点)
- 自分の元気の残り具合(10点満点)
点数が7点以上の形を少しずつ広げる。これが「続けられる形」です。
かんたんチェック表
W(やりたい)
- 終わったあと元気が残る
- 家事・睡眠を削らない
C(できる)
- 人から感謝されやすい
- 短い時間でも成果が出やすい
M(求められる)
- 相手のお金を払ってでも解決したい悩みとつながる
- 同じ悩みを持つ人が一定数いる
4L
- Live:週の睡眠平均6.5h以上
- Love:家族時間を週1回固定
- Learn:3ヶ月で学ぶ小テーマを1つ
- Leave:5年後に残したい一文を書く(例:「働く50代が元気で続けられる街にしたい」)
例:50代女性・デスクワークの場合
- W:人の話を聞いて整理するのが好き。体のケアにも興味あり。
- C:短時間で肩・首が楽になるセルフケアを教えるのが得意/話を要点にまとめるのが早い。
- M:仕事終わりにヘトヘト、寝つきが悪い、朝つらい——**「今すぐ軽くしたい」**という切実な悩み。
- 形にする:
- 「夜5分のリセット呼吸+肩まわりケア」の30分オンライン体験(β価格)
- 翌朝の調子・肩の軽さ・寝つきを1〜10点で記録してもらう
- 点数が良ければ週1コースに。家族時間は日曜ランチを固定(Love)
これなら、無理なく・実感あり・リピートにつながる。
1週間ミニ計画(今日からできる)
Day1:身近な人に「私の助かったところ3つ教えて」(Can)
Day2:よく聞く悩みを3つメモ(Must)
Day3:夜5分でできるメニューを1つ作る(Willを消耗しない形)
Day4:30分の体験を1人に提供(β価格OK)
Day5:満足度と自分の元気度を点数化
Day6:良かった点を1つだけ改善
Day7:来週の予約導線を1つだけ作る(LINE/カレンダー)
大事なのは完璧よりも“続く形”。
よくある不安への答え
- 「資格がないとダメ?」
→ まずは**困りごとを軽くする“小さな結果”**を出す。必要なら後から資格を。 - 「SNSが苦手」
→ 無理に毎日発信しなくてOK。体験者の声1つの方が信頼になる。 - 「家族に反対される」
→ 家族時間を先にカレンダーに固定。数字で説明(睡眠時間、家計)すると安心されやすい。
まとめ:あなたの“やさしい一歩”が、長く続く力になる
- **好きより“続けられる形”**をつくる
- Will×Can×Mustを重ね、4Lで無理なく点検
- 小さく試して、良かった形を少しずつ広げる
今日の小さな行動(3つのメモだけ)
- 終わったあと元気が残ること(W)
- 人に感謝された自分の当たり前(C)
- よく聞く相手の困りごと(M)
この3つが重なったところが、あなたの**“続くライフワーク”**の入り口です。焦らず、やさしく、いきましょう。


コメント