【2025年版】健康経営企業で働くメリット7選|転職で失敗しない会社の選び方

働く人のパフォーマンス(健康経営)

なぜ今、「健康経営」の会社で働くべきなのか?

「残業が少ない会社がいい」「リモートワークができる会社がいい」。
そんな“働きやすさ”だけで会社を選ぶ時代は、少しずつ終わりに近づいています。

2025年のいま、国(経済産業省)が推進し、上場企業だけでなく中小企業にも急速に広がっているキーワードが「健康経営」。従業員の健康を“コスト”ではなく“投資・資本”と捉え、戦略的に守り・育てる企業のことを指します。(経済産業省)

実際に「健康経営優良法人2024」の認定企業は、大規模法人2,988社・中小企業16,733社と、年々増加しています。(経済産業省)
つまり、「健康経営に取り組んでいるかどうか」は、**これからの転職活動でチェックしておきたい“新しい企業選びの基準”**になりつつある、ということです。

この記事では、健康経営に取り組む企業で働くことのメリットを、最新のトレンドである「人的資本経営」との関係も交えながら、7つのポイントに整理して解説します。
「今の会社、このままで大丈夫かな?」と感じている方や、「次の転職では絶対に失敗したくない」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。


健康経営企業で働く7つの具体的なメリット

1. 📈 生産性とワーク・エンゲージメントが上がる

同じ8時間働いていても、「ヘトヘトでギリギリこなしている状態」と「集中してサクサク進む状態」では、生産性はまったく違いますよね。

健康経営では、従業員の睡眠・運動・ストレスなどに対する投資(運動プログラム、睡眠改善セミナー、栄養指導など)を通して、出勤はしているけれど不調でパフォーマンスが落ちている状態(=プレゼンティーイズム)や、病欠などの欠勤(アブセンティーイズム)を減らすことを目指します。(経済産業省)

プレゼンティーイズムは、単なる「気合い」では解決できません。不調を前提とした働き方が続けば、

  • 集中力が続かない
  • ミスが増える
  • 新しいアイデアが出てこない

といった状態に陥ります。

一方、健康経営に取り組む企業では、心身のコンディションを整えること=仕事のパフォーマンスを上げるための“投資”という発想が根づいているため、結果として

  • 業務への没頭感(ワーク・エンゲージメント)が高まり
  • 「仕事が終わったときの充実感」や「やりがい」を感じやすくなる

というメリットがあります。

2. 💪 長期的なキャリアとウェルビーイングを守ってくれる

これからのキャリアは、「何歳まで今の働き方が続けられるか?」が重要な視点になります。

健康経営は、単に目の前の病気を防ぐのではなく、“定年まで健康で働き続けられるか”という長期の視点で設計されています。経済産業省も、健康経営を「人的資本と社会関係資本に継続的に投資し、企業価値を高める経営手法」と位置づけています。(経済産業省)

そのため、健康経営に力を入れている会社ほど、

  • 無理な長時間労働を避ける
  • ライフイベント(育児・介護など)に合わせた働き方を整える
  • 年齢に応じたキャリアの棚卸し・学び直し(リスキリング)を支援する

といった取り組みが整っていることが多いです。

これはつまり、「短期的な成果だけを求められて燃え尽きる」のではなく、「自分の人生全体を見据えて働き続けられる」ということ。
心身の健康・仕事のやりがい・人間関係・家庭との両立といった、広い意味でのウェルビーイング
を大切にしたい人にとって、大きなメリットになります。

3. 💰 健康投資の“実質的な恩恵”が大きい

健康経営に取り組む会社は、「普通なら自腹で払うような健康関連の費用」を、会社が一部または全額負担してくれるケースが増えています。

たとえば、

  • 会社負担での人間ドック受診
  • フィットネスクラブやオンラインフィットネスの利用補助
  • 管理栄養士やトレーナーによる個別アドバイス
  • オンラインカウンセリングの無料利用
  • 禁煙プログラムや生活習慣病予防セミナー

などです。

これらを個人で利用しようとすると、月数千円〜数万円は簡単にかかります。
しかし、健康経営に真剣に取り組む企業では、「社員が健康でいてくれること」が企業価値の向上につながると考えているため、積極的に予算を投じるようになっています。(経済産業省)

「年収だけで比べると少し低いかも」と感じる会社でも、健康投資を含めた“トータルの待遇”で見ると、むしろお得なケースも少なくありません。

4. 🧘 メンタルヘルスケアと心理的安全性が高い

どれだけ給料が高くても、メンタルをすり減らす職場では長く働けません。

健康経営企業では、

  • 産業医・保健師・外部カウンセラーに相談しやすい窓口
  • ストレスチェックの実施と、その結果に基づく職場改善
  • ハラスメント防止研修や相談窓口の整備
  • 上司向けのラインケア研修

など、メンタルヘルスケアの仕組みが整備されていることが多いです。

経産省の資料でも、健康経営は従業員同士や経営層との「信頼関係」や「心理的安全性」の向上にもつながるとされています。(経済産業省)

心理的安全性の高い職場では、

  • ミスや困りごとを素直に相談できる
  • 「こんな提案をしたら変に思われるかな…」と過度に怖がらなくていい
  • 上司や同僚に“人として”大切にされている感覚が持てる

といった、日々の安心感がまったく違います。
これは数字には表れにくいですが、毎日のストレスの量を大きく左右する重要なポイントです。

5. 🧑‍🤝‍🧑 社員満足度・チームワークが高く、離職率も低い傾向

健康経営優良法人制度は、「従業員や求職者、金融機関などから評価される企業を“見える化”する」ことを目的に作られています。(日本商工会議所)

健康経営の認定を取るためには、

  • 単発のイベントではなく、継続的な健康施策
  • 管理職を巻き込んだ組織的な取り組み
  • データに基づく改善サイクル(PDCA)

が求められます。これを真面目に続けている会社は、自然と社員満足度が高くなり、「辞めたくないと思える職場」になりやすいのです。

結果として、

  • 人間関係がギスギスしていない
  • お互いの仕事や体調を気遣う文化がある
  • 新人・中途社員が受け入れられやすい雰囲気がある

といった、チームワークの良さにつながります。
転職市場では「離職率の低さ」は重要な判断材料ですが、健康経営企業はその点でも優位に立ちやすいといえます。

6. 🏠 フレキシブルな働き方の選択肢が豊富

健康経営と相性が良いのが、「柔軟な働き方」です。

  • テレワークやリモートワーク
  • フレックスタイム制
  • 時差出勤
  • 時短勤務や週4勤務
  • サテライトオフィスの利用

など、心身の負担を減らしつつパフォーマンスを発揮できる働き方を選べる会社が増えています。

特に、子育てや介護、持病との付き合いなど、「フルタイム・毎日出社」が難しいフェーズにいる人にとっては、働き方の柔軟性はライフラインそのものです。

健康経営企業では、「従業員が長く働き続けられること」が企業にとっての利益でもあるため、ライフステージに応じた働き方の調整を前向きに検討してくれる可能性が高いといえます。(経済産業省)

7. 🏆 企業成長と将来性が高い

健康経営は“優しい会社の自己満足”ではありません。

経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄」では、従業員の健康への取り組みに加えて、ROEなどの財務指標も一定水準以上であることが条件になっています。(経済産業省)

つまり、健康経営に優れた企業は、

  • 従業員を大切にしている
  • かつ、経営的にも健全である

という評価を受けているということです。

また、「健康経営優良法人」の認定数は毎年増加しており、2025年には健康経営関連の認定・銘柄制度もさらに拡充されています。(ACTION!健康経営|ポータルサイト(健康経営優良法人認定制度))
健康経営は、今や一部の先進企業だけでなく、“伸びている会社のスタンダード”になりつつあります。

将来性のある企業で働きたいなら、「売上や規模」だけでなく、健康経営への力の入れ具合もセットで確認しておきたいところです。


健康経営をもっと深く知りたい方へ

記事ではポイントだけをかいつまんでお伝えしましたが、
健康経営や人的資本経営を体系的に学びたい方には、次のような書籍がおすすめです。

①『こんな会社で働きたい 働く人の幸せを追求する健康経営企業編』
健康経営優良法人の先進事例を、社員のリアルな声とともに紹介した一冊。
「どんな会社で働きたいか?」を考える就活・転職中の方にぴったりです。


②『中小企業のための 成功する 健康経営実践ガイド』
健康経営の基礎から、健康経営優良法人認定の具体的ステップまで網羅した実務ガイド。
企業側の視点も知りたい方におすすめです。


③『働きがいも働きやすさも同時に獲得できる! 「人的資本経営」が一からわかる本』
「人的資本経営とは何か?」を一から学べる入門書。
健康経営と人的資本経営のつながりを理解したい方に役立ちます。


※各書籍の詳細は、Amazonや楽天などの書店サイトでタイトル名を検索してみてください。

まとめ:健康経営は、あなたの人生への“投資”になる

ここまで見てきたように、健康経営に取り組む企業で働くことには、

  1. 生産性・エンゲージメントが上がる
  2. 長期的なキャリアとウェルビーイングを守れる
  3. 健康投資の実質的な恩恵が大きい
  4. メンタルヘルスケアと心理的安全性が高い
  5. 社員満足度・チームワークが良く、離職率も低い
  6. フレキシブルな働き方が選べる
  7. 経営的にも将来性の高い企業が多い

といった、キャリアと人生の両方に効いてくるメリットがあります。

「健康経営」は、企業側にとっての義務ではなく、働く私たちが“より良いキャリアと人生を送るための新しいものさし”です。

これから転職活動をするなら、求人票の「年収」「勤務地」だけでなく、

  • 「健康経営優良法人」に認定されているか
  • どんな健康施策・メンタルヘルス施策を行っているか
  • 働き方の柔軟性や、ウェルビーイングに関する方針はどうか

といったポイントも、ぜひチェックしてみてください。

「健康を大切にしてくれる会社」=「あなたの未来を一緒に考えてくれる会社」です。
その視点を持って企業選びをするだけで、あなたのキャリアの選択肢は、ぐっと豊かになります。

和ませ屋 代表:三宅 匡彦(まっさん)
作業療法士として約25年以上、介護老人保健施設などで延べ5万人以上のリハビリに関わってきました。現場では、すでに身体が固くなり、痛みや変形が進んで「本当はもっと早く出会えていれば…」と感じる方を数多く見てきました。その経験から、「動ける今こそがいちばんのチャンス。悪くなる前に予防することこそ大事だ」と強く実感し、和ませ屋を立ち上げました。
現在は、姿勢・肩こり・巻き肩の改善やコアチューニング®を通じて身体を整えるだけでなく、国家資格キャリアコンサルタントとして、働く人のメンタルやキャリアの相談も行い、「身体 × 心 × キャリア」を三位一体でサポートしています。香川・岡山エリアを中心に、介護予防教室や企業向けの健康経営サポートにも取り組んでいます。
『和ませ屋公式LINE』

健康経営の会社を選ぶだけでは足りない?“学び続ける力”を育てる「楽読」という選択

健康経営に力を入れている会社ほど、社員に求めるのは「自分で学び続ける力」です。
いくら働きやすい環境が整っていても、インプットの質と量が変わらなければ、せっかくの環境を活かしきれないのも現実です。

そこで私が個人的におすすめしたいのが、楽読(速読トレーニング)です。
楽読は「本を早く読む技術」だけではなく、

  • 情報を受け取るスピードと量が増える
  • 集中力が続きやすくなる
  • 思考が前向きになり、ストレスが軽くなる

といった、“働く脳のコンディション”を整えるトレーニングでもあります。

私は、介護・リハビリ現場での経験と、楽読で学んできたことを組み合わせて、
「身体 × 心 × キャリア × 学び」をつなぐサポートをしたいと考えています。

「健康経営の会社で働きたい」
「でも、自分のパフォーマンスにも正直自信がない…」

そんな方は、まず自分の「読む力・学ぶ力」を整えることから始めてみませんか?

  • 本や資料を読むのに時間がかかる
  • 気になる本は買うけれど積読のまま…
  • 情報が多すぎて、何から手をつければいいか分からない

こんな悩みが1つでも当てはまる方は、楽読が役立つ可能性があります。

まずは体験から

「自分に合うか知りたい」「仕事での活かし方を試したい」という方は、岡山楽読スクールの体験レッスンがおすすめです。

  • 所要時間:60~90分(初回体験)
  • 内容:読書スピード計測→トレーニング→業務活用の設計(要約テンプレ付)
  • 対象:ビジネスパーソン/管理職/資料・メールの処理量が多い方

→ お問い合わせ・体験申込は「岡山楽読スクール」からどうぞ。

 ◎お問い合わせ先

  okayama@rakudoku.jp

  070-2360-0358(工藤)

   体験料:5000円/時間:90分
(和ませ屋の記事を見た、と伝えていただけるとスムーズです)

岡山スクール| 速読を楽しく身につけるなら楽読

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